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  五條楽園って其の弐

608: 名前:T2投稿日:2002/11/12(火) 03:15
"絶間姫(たえまひめ)の川渡り"は実在する芸の一つですが、果たして「地獄船」のほうは
実在したのでしょうか・・・・。
今回は先日miさんから紹介された小説「棹歌(とうか)」のネタを使って少しお話を。

絶間姫(雲の絶間姫)とは歌舞伎の十八番「鳴神(なるかみ)」に登場するキャラクターです。
鳴神上人は、堂塔を建立するという約束を守らぬ朝廷に立腹し、雨を降らせる竜神を
洞窟に幽閉してしまいます。雨が降らず、干ばつに苦しむ朝廷は「雲の絶間姫」をさしむけ、
その妖しい色香で鳴神上人を籠絡、隙を見て竜神を封印から解き放ちます。だまされた上人は
怒り爆発、雲の絶間姫を追いかけてまわる、というストーリーです。
で、この美しく度胸のあるキャラクター「雲の絶間姫」が裾をからげて川を渡るところをモチーフに
した芸が「絶間姫の川渡り」であります。
その内容ですが、お座敷を川に見立てて「女子(おなご)の身で大胆な裾をぐっとからげてな」という
台詞が最初にあり、続いて「まくったか、まくったか」と三味線で囃し立てると、芸妓は裾をまくって
川を渡るまねをします。
次第に川は深くなり、お囃子に合わせてどんどんまくっていくうちに、ついには下半身がすっかり
あらわになってしまう、というのがオチになっているわけです。

で、この芸を考案したのは「新研芸妓(しんげんげいこ)」だと言われています。
新研とは(新しい、センスのある)というような意味で、町芸者などとも呼ばれ、宴会花の営業を
主としていました。三味線から琴、琵琶、はやり唄や踊りまでできて、花代も祇園などと比べると
非常に安かったため、大変な人気を集めたとされます。明治20年代に、料亭や貸席の接客婦の
斡旋を業として「遊芸稼人紹介所」が設けられていたことが分かっており、これが新研芸妓の
派遣を行っていたようです。これらはのちに置屋と称され、置屋組合も置かれました。
これと時を同じくして「いつのまにか、当今流行の遊芸人を招くとも、風俗を乱す等の所業ある
べからず」という注意書きが警察から配付されていたとのことなので、当初は歌舞音曲の類を
披露することもなく、酒席に引き続き客と同衾するのがメインの仕事だったようなのですが、
次第に芸の道を究める者が一人、また一人と輩出され、本来の「芸」を売る芸妓として認められる
ようになっていきました。

五條橋下にもこの紹介業を営む業者がありました。当時の五條橋下・七條新地は「置屋&お茶屋」
のシステムをとっていませんでしたので、今日の五條楽園の営業形態は、ひょっとするとこの
新研芸妓の派遣システムを参考にして確立された可能性もありますね。


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